
「無期雇用派遣はおかしい雇用形態ってホント?」
「無期雇用派遣として働くメリットは?どんな人に向いてる働き方なの?」
「無期雇用派遣って、なんだかおかしい気がする…」そんなふうに感じていませんか?
派遣なのに無期雇用という矛盾した響きに、不安を抱くのは自然なことです。
安定を求めて選んだはずの働き方なのに、周囲の声や将来への不透明さに戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、無期雇用派遣という働き方に対する「おかしい」という疑問に向き合いながら、実際のメリット・デメリット、向いている人の特徴や不安への対処法をわかりやすく解説します。
- 無期雇用派遣は雇用が安定している一方で正社員との待遇差が課題です。
- 希望しない職場への配属や昇進機会の乏しさに違和感を覚える人が多いです。
- 働き方や価値観に合えば、柔軟で安定した選択肢にもなり得ます。
無期雇用派遣は「おかしい」と感じる要素もありますが、すべての人にとって悪い選択肢ではありません。
働き方の目的や価値観に合わせて、無期雇用派遣のメリットとデメリットをしっかり見極めることが大切です。
【結論】無期雇用派遣はおかしい雇用形態?
無期雇用派遣はおかしい雇用形態なのかどうか。
無期雇用派遣は、「ちょっとおかしいのでは?」と疑問を持たれることもありますが、実際のところ、「無期雇用派遣=おかしい」と感じる人は人それぞれです。たしかに、正社員と比べてデメリットが目につきやすく、不安に感じるのも無理はありません。
たとえば、希望していない職場に配属される可能性があったり、仕事内容が同じでも正社員とは待遇面で差があるケースも少なくありません。また、派遣先の都合で急に勤務先が変わることもあるため、落ち着いて長く働きたい人にとってはストレスになる場合もあります。
こうした理由から「なんだか変だな」と感じる方が多い一方で、無期雇用派遣にはメリットも存在します。たとえば、毎月の給与が安定して支払われることや、派遣先が決まっていない期間でも収入がある点は、安心して働けるポイントです。さらに、未経験から新しい仕事に挑戦できる環境や、派遣会社による研修・サポートがあることも魅力です。
つまり、「無期雇用派遣=おかしい」という単純な話ではなく、自分の働き方や価値観に合っているかどうかが判断のカギになります。不安を感じているなら、まずは自分にとって何を優先したいのかを整理してみると、納得のいく選択がしやすくなりますよ。
無期雇用派遣はおかしいと言われる8つのデメリット
無期雇用派遣は安定性がある一方で、「おかしい」と感じる人が多いのも事実です。
実際には、働く上での自由度や待遇面などに納得できない声が少なくありません。
ここでは、無期雇用派遣はおかしいと言われる8つのデメリットについて、具体的に紹介します。
雇用形態に不安を感じている方は、自分にとって何がネックになるのかを整理する参考にしてみてください。
【デメリット1】採用時に書類選考や面接が必要
無期雇用派遣を選ぶ場合、最初に書類選考や面接を受けるのが一般的です。「派遣なのに面接があるの?」と感じる方もいると思いますが、無期雇用派遣は派遣会社の“社員”として採用される立場。つまり、通常の正社員採用と似たプロセスを踏むことになるわけです。
具体的には、履歴書や職務経歴書の提出に加え、これまでの職歴や志望理由について質問される面接があります。場合によっては、簡単な適性検査やスキルチェックが行われることもあります。登録型派遣のように「気軽に登録してすぐ働く」というスタイルとは違い、採用までにきちんと段階を踏む必要があります。
とはいえ、こうした手間をかけるからこそ、自分のスキルや希望に合った職場を紹介してもらえる可能性も高くなります。ミスマッチを減らせるという意味でも、選考を通じて自分自身をしっかり伝えることは、むしろプラスに働くはずです。無期雇用派遣を検討しているなら、少し手間がかかっても“納得できる働き方”を見つける準備だと考えてみてください。
関連記事:無期雇用派遣の面接で聞かれる志望動機の回答例文12選!答え方のポイントや落ちる原因
【デメリット2】収入が正社員より低くなる傾向がある
無期雇用派遣を選んだ人の中には、「思っていたよりも収入が伸びないな」と感じる人が少なくありません。実際、同じ職場で似たような仕事をしていても、正社員と比べると年収に差が出るケースはよくあります。
これは、派遣社員という立場上、昇給やボーナスの仕組みが限定されているからです。特に無期雇用派遣の場合、派遣会社との雇用になるので、派遣先でいくら結果を出しても、その分の評価が給料に反映されるとは限りません(出典:派遣元事業主の講ずべき措置等)。「同一労働同一賃金」の対象にならないケースもあり、同じ仕事なのに待遇だけ違う、という状況も実際に起きています。
厚生労働省の調査でも、派遣社員の平均年収は正社員より300万円以上低いというデータが出ています(出典:賃金構造基本統計調査)。この差をどう感じるかは人それぞれですが、長く働くうえで収入の安定は無視できないポイントです。
だからこそ、無期雇用派遣を選ぶ前に、将来的な収入の見通しや生活費とのバランスを一度整理してみることをおすすめします。派遣会社の担当者に率直に聞いてみるのもアリです。最初にきちんと確認しておけば、働き始めてから「こんなはずじゃなかった」と感じるリスクも減らせます。納得できる働き方を選ぶために、収入のことは曖昧にせず、しっかり向き合っておきましょう。
【デメリット3】派遣先が突然変更になる可能性がある
無期雇用派遣で働くうえで気をつけたいのが、派遣先が突然変わることがある点です。「昨日まであの職場だったのに、急に明日から別の場所へ」といった事態が、決して珍しくありません。
たとえば、派遣先の業務が終了したり、企業側の事情で人員整理があったりすると、本人の希望とは関係なく次の派遣先が決まることがあります。その結果、通勤時間が延びたり、仕事内容が大きく変わってしまうケースもあります(出典:労働者派遣事業を適正に実施するために)。なかには、慣れた環境から急に離れることにストレスを感じる人もいるようです。
もちろん、すぐに職場が変わってしまうのは困るという声は多く、派遣元に相談しても、業務都合を理由に応じてもらえない場合もあります。特に希望を明確に伝えていないと、「対応が難しいですね」で話が終わってしまうことも。
だからこそ、最初の段階で「どんな職場で働きたいか」「勤務地の希望はあるか」といった条件をしっかり伝えておくことが大切です。派遣会社との関係性を築いておくことで、急な変更時にもなるべく配慮してもらえる可能性が高まります。安定性を重視するなら、こうしたリスクも含めて冷静に判断しておくと安心です。
【デメリット4】派遣先企業での昇進や昇格は見込めない
無期雇用派遣で働くうえでの大きな壁のひとつが、「昇進」や「昇格」がほとんど期待できないという点です。派遣先でどれだけ一生懸命働いても、その企業の社員としての評価制度の対象には入っていないからです。
そもそも無期雇用派遣は、派遣会社と雇用契約を結ぶ形なので、あくまで“外部の人材”という扱いになります。派遣先では、責任あるポジションやマネジメント業務を任されることが少なく、「それ以上のステップアップは見えにくい」と感じる人も少なくありません。
昇進や昇格を視野に入れているなら、「今の職場で評価されること」と「派遣会社との情報共有」がとても重要です。派遣という立場であっても、日々の積み重ね次第で未来は変えられます。
キャリアの方向性に迷ったときは、派遣会社の担当者に相談してみるのも一つの方法です。自分の可能性を、少しでも広げるために。
【デメリット5】希望しない職場に配属されることがある
無期雇用派遣で働く人がよく直面するのが、「希望していない職場に配属されてしまった」という悩みです。自分では向いていないと感じる業務や、通いづらい勤務地を急に指定されて、困惑する方も少なくありません。
というのも、無期雇用派遣は派遣会社と“期間の決まっていない契約”を結んで働く形です(出典:派遣とは)。つまり、雇用主は派遣会社であり、どこに派遣されるかは会社側の判断に任されるケースが多いんですね。希望は伝えられても、通るとは限らない。それがこの働き方の現実です。
実際、「こんな業務だと聞いていなかった」「まさかこの勤務地になるとは…」といった戸惑いの声は、SNSや口コミサイトでもよく見かけます。中には、拒否を申し出たことで配置転換や給与の見直しをちらつかされたという例もあるようです。
だからこそ大事なのは、派遣会社との事前のすり合わせです。「どんな職場が合っているか」「どんな働き方が無理なのか」──そうした点を、遠慮せず具体的に伝えることが、あとから後悔しないためのコツです。
少しの準備と正直な対話で、自分に合った職場に近づくことができます。働き方を選ぶ力は、ちゃんとあなたの側にもあるのです。
【デメリット6】退職時に自己都合と見なされる場合がある
無期雇用派遣を辞めるとき、「自己都合退職」と扱われることがあります。ここはちょっと盲点になりやすい部分ですが、失業保険を受け取るタイミングにも影響するため、注意しておきたいところです。
たとえば、派遣会社が新しい派遣先を紹介してくれたのに、「条件が合わない」と断った場合。この時点で、会社側は「辞める意思が本人にある」と判断し、結果として自己都合と処理されてしまう可能性があるんですね。
自己都合になると、失業保険はすぐにはもらえず、2~3ヶ月間の給付制限がかかることもあります(出典:労働者の皆様へ)。退職後の数ヶ月って、金銭的にも精神的にも不安定になりやすいので、この待機期間はかなり堪えるという声もよく聞きます。
一方で、派遣会社が新たな就業先を用意できなかったり、明らかに企業側の都合で契約終了となった場合は「会社都合退職」扱いになる可能性があります。この場合、給付までの期間が大幅に短縮されるのは大きなメリットです。
いずれにしても、離職票の記載や契約書の内容がどうなっているかを、ちゃんと確認しておくことが大切です。派遣会社との話し合いも含めて、できれば書面で残す。後になって「こんなはずじゃなかった」とならないよう、退職の手続きこそ慎重に進めていきたいですね。
【デメリット7】福利厚生が正社員と比べて劣る場合がある
無期雇用派遣を選んだ人の中には、「福利厚生がちょっと物足りない」と感じる方も少なくありません。正社員と同じ職場で働いていても、待遇面には明確な差が出ることがあるからです。
実際、無期雇用派遣の場合は、派遣先ではなく派遣会社との雇用になるため、福利厚生も派遣会社の制度に従う形になります。たとえば、企業年金、住宅手当、社員割引といった“その会社ならではの制度”は、派遣社員には適用されないことが多いです。こうした点にギャップを感じるのも無理はありません。
ただ、すべてがネガティブというわけではなく、派遣会社によっては独自の制度をしっかり整えているところもあります。健康診断が無料で受けられたり、資格取得支援や交通費が支給されたりと、なかには正社員に近い水準の待遇を提供している企業も見かけます。
だからこそ、派遣先だけではなく、派遣会社の中身もよく見ておくことが大切です。給与だけで決めてしまうと、あとから「思ったよりサポートが薄い」と感じる可能性も。生活と仕事、両方を安心して続けていくために、福利厚生も“見るべき条件の一つ”として押さえておくと安心です。
【デメリット8】期間の定めはないけど結局は正社員ではない
無期雇用派遣は「長く働ける安定した雇用」と紹介されることが多いですが、実際に働いてみると、正社員とは立場や待遇に明確な違いがあると感じる人も少なくありません。
一番の違いは、雇用主が派遣先企業ではなく、派遣会社であるという点です。どれだけ真面目に働いても、派遣先で評価されていても、あくまで“よそから来た人”という立場。当然、昇進のチャンスも限られており、福利厚生や社内制度も正社員と同じにはなりません。
それに無期とはいえ、派遣先の事情で配属先が変わったり、契約が終了することもあります。制度上は雇用が続いていても、「職場がコロコロ変わるのは正直つらい」と感じる人もいるはずです。
こうした現実を知っておくことはとても大事です。無期雇用派遣がすべて悪いわけではありませんが、「正社員とは根本的に別モノ」であるという前提に立って、自分の価値観や将来設計に合っているかを見極めることが必要です。肩書きに惑わされず、働き方そのものをじっくり考えてみてください。
ホントにおかしいの?無期雇用派遣で働くメリットや魅力
「無期雇用派遣はおかしい」といった声がある一方で、実際に働く中で魅力的な働き方だと感じる人も少なくありません。
働き方の多様化が進む今、正社員とは違う魅力や利点が見えてくるケースもあります。
ここでは、無期雇用派遣で働くメリットや魅力について、具体的に紹介していきます。
迷っている方こそ、前向きな一面も知っておくと判断材料の役に立ちます。ぜひ参考にしてみてください。
【メリット1】月給制で収入が安定している!
無期雇用派遣の魅力としてまず挙げられるのが、「毎月の収入が安定している」という点です。派遣でも、登録型のような“時給制”とは異なり、雇用契約が続く限り、勤務の有無にかかわらず月給が支払われる仕組みになっています。
たとえば、派遣先が一時的に決まっていない待機期間中でも、しっかり給与が支給されるため、「収入が突然ゼロになる」という不安が少ないのは大きな安心材料です。これは、家庭を支えている方や、計画的に貯蓄をしたい方にとって大きなメリットといえるでしょう。
さらに、派遣会社によっては賞与や交通費の支給、社会保険の完備など、正社員に近い待遇を用意しているところもあります。給与面での見通しが立てやすいというのは、精神的にも安定に繋がります。
「毎月の収入が読める」ことの安心感。それは思っている以上に、働く人の暮らしにとって大切な要素かもしれません。派遣という形に不安があっても、月給制ならその印象が少し変わるかもしれません。
【メリット2】未経験の職種にも挑戦しやすい!
無期雇用派遣には「未経験でも挑戦しやすい」というメリットがあります。特に、新しい職種へ一歩踏み出すのに不安を感じている方にとっては、後押しとなる仕組みがしっかり整っているのが大きな特徴です。
実際、多くの派遣会社では、未経験者向けにビジネスマナーやパソコン操作などを基礎から学べる研修制度を用意しています。たとえば、マイナビワークスの「マイナビキャリレーション」では、入社者の8割近くが事務未経験者。研修と現場フォローを通じて、着実にスキルを身につけているという実績があります。
また、「ファンタブル」のように、就業後もキャリア相談や定期的な面談を通じてサポートしてくれる企業もあります。派遣だからこそ、手厚いフォローがあるのは意外かもしれませんが、働きながらしっかり育ててもらえる環境があるのです。
「経験がないから」とためらっていた方にとって、無期雇用派遣は新しい道を開く選択肢になるかもしれません。はじめの一歩を応援してくれる環境が整っているなら、安心して挑戦できそうですよね。
【メリット3】待機期間中も給与が支払われる!
無期雇用派遣の強みとしてよく挙げられるのが、派遣先での仕事が一時的に途切れても、待機中に給料が支払われるという点です。これは、働くうえでの安心感を支える、大きな要素だと言えるでしょう。
たとえ次の配属先が決まっていない状況でも、雇用は継続中。だからこそ、一定の収入が保証されるのです(出典:無期雇用派遣とは)。
ただし、給与額や支給ルールは会社によって違いがあります。たとえば、通常通りの給与が出るケースもあれば、月給の何割かが支給されるという契約内容になっている場合もあります(出典:労働基準法第26条)。
つまり、安心できるかどうかは「契約内容次第」とも言えます。だからこそ、無期雇用派遣を検討するなら、事前に“待機中の待遇”まで細かくチェックしておくことが大事です。「仕事がない=収入ゼロ」というリスクが小さいのは、長く働き続けたい人にとって大きな魅力ではないでしょうか。
【メリット4】キャリアアップの研修が受けられる!
無期雇用派遣の大きな魅力のひとつが、キャリアアップを支援する研修制度が用意されていることです。これから新しい職種に挑戦したい、あるいは今よりスキルを高めたいと考えている人にとって、これは心強いポイントではないでしょうか。
実際、多くの派遣会社では、ビジネスマナーやOAスキル、さらには資格取得までサポートする体制が整っています。たとえば、マイナビキャリレーションやパーソルグループでは、eラーニングや実践型の研修を通して、着実に成長できる環境を提供しています。未経験からスタートした方が、半年後には業務の中心を担うようになったという話も珍しくありません。
「派遣だから成長できない」なんてことはありません。むしろ、スキルアップを後押ししてくれる制度があるからこそ、次のステップに自信を持って進めるのです。無期雇用派遣という働き方には、そんな前向きな一面もあると覚えておいて損はありません。
【メリット5】同じ職場で長く働ける可能性がある!
無期雇用派遣の魅力のひとつに、「同じ職場で長く働けるチャンスがある」という点が挙げられます。通常の派遣では、いわゆる“3年ルール”があるため、ひとつの部署で長期に働き続けるのは難しいのが実情です。
ですが、無期雇用派遣ではこの制限が適用されないため、職場との相性が良ければ、同じ現場でじっくり腰を据えて働くことも可能になります。業務にも人間関係にも慣れていけば、日々の仕事に余裕が生まれ、自分らしい働き方が見えてくることもあるでしょう。
さらに、万が一派遣先の契約が終了した場合でも、派遣元との雇用は継続されるので、次の配属先が決まるまでの間も、給与が発生するケースが多いです。つまり、働く場所は変わっても“雇用の安心”はしっかりと守られているわけです。
長く働ける環境を求めつつ、安定も手放したくない方には、無期雇用派遣という選択肢は意外と相性が良いかもしれません。
【メリット6】派遣会社が次の職場を探してくれる!
無期雇用派遣で働くうえで心強いのが、「次の職場も派遣会社が探してくれる」という点です。自分であれこれ求人を探して応募する必要がないため、転職活動の負担が大きく減ります。派遣先との契約が終了しても、基本的には空白期間が少なく、働き続けやすい仕組みになっています。
たとえば、マイナビキャリレーションやランスタッドなどの大手派遣会社では、登録スタッフに対してキャリアの希望を細かくヒアリングしたうえで、次の職場を提案する体制が整っています。実績や適性を考慮したマッチングなので、自分に合った職場を紹介してもらえる可能性も高いです。
もちろん、紹介された職場が必ずしも理想通りとは限りませんが、自分ひとりで手探りの就職活動をするよりも、ずっと効率的で安心感があります。派遣元との雇用契約が継続しているからこそ、間が空いても収入が確保されるのも大きな利点です。不安を感じやすい職探しの場面でも、サポートを受けながら前に進めるのは無期雇用派遣の魅力といえるでしょう。
【メリット7】派遣先が変わっても雇用が継続される!
無期雇用派遣の大きな魅力のひとつが、派遣先が変わっても雇用契約が続くという点です。これは、派遣会社と期間の定めのない雇用契約を結んでいるからこそ実現できる仕組みです。
たとえば、今の職場での業務が終了したとしても、すぐに契約が打ち切られるわけではありません。派遣会社の方で次の配属先を探してくれるため、仕事が途切れた期間でも給与が支給されるケースが多いのです。
一方で、派遣先が変わるということは、新しい職場環境に慣れる必要があるということでもあります。仕事内容や通勤時間がこれまでと異なる場合もあり、そこにストレスを感じる人もいるかもしれません。環境の変化に柔軟に対応できるかどうかは、この働き方を選ぶうえでの重要なポイントになります。
雇用が安定しているのは心強い反面、環境の変化を前向きに受け止める姿勢も必要です。「働き続けたいけれど、変化にもうまく順応したい」と考えている方にとって、無期雇用派遣は十分に検討する価値がある働き方といえるでしょう。
【メリット8】ライフスタイルに合わせた働き方ができる!
無期雇用派遣の魅力のひとつは、ライフスタイルに合わせて働き方を選べる柔軟さにあります。たとえば、小さなお子さんがいる方や、家族の介護に時間を割きたい方にとって、勤務時間や勤務先を相談しながら決められるのは大きな安心材料です。
具体的には、「フルタイムは難しいけれど、週3?4日なら働ける」「朝は子どもの送り迎えがあるから10時以降がいい」といった希望も、派遣会社がしっかりヒアリングしてくれるケースが多く、現実的な働き方として成り立ちます。
正社員のような固定された勤務形態では叶えにくい“暮らしとのバランス”。それを実現しやすいのが、無期雇用派遣の魅力だといえるでしょう。
おかしいと言われても無期雇用派遣が向いている人の特徴
ここまで、無期雇用派遣の働き方について解説してきました。
では、どういった人に無期雇用派遣は向いているのか?
ここでは、無期雇用派遣という選択が合っていると感じられる人の特徴についてご紹介します。
自分にとっての「働きやすさ」を見つけるヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。
【特徴1】仕事と生活のバランスを大切にしたい人
無期雇用派遣は、働きすぎず、自分の時間をきちんと確保したい人に向いている働き方です。基本的に残業は少なめで、決まった業務に集中できるため、仕事が終わった後の時間も有意義に使えます。
また、派遣会社が間に入っているため、職場の悩みや人間関係のトラブルなどがあっても、一人で抱え込まずに相談しやすいのも安心材料のひとつです。「ちょっと合わないかも」と思った場合でも、環境を変える選択肢があるのは大きな違いです。
毎日の生活リズムを崩さずに、家事や趣味、家族との時間を大切にしたい。そんな思いがあるなら、無期雇用派遣という働き方は、無理なく長く続けられる働き方として十分に検討する価値があるでしょう。
【特徴2】派遣会社のサポートを活用したい人
無期雇用派遣で働くうえで、派遣会社からのサポートが手厚いことは心強い要素です。たとえば、仕事選びに迷ったときにアドバイスをもらえたり、希望に近い職場を探してもらえたりする点は、大きなメリットといえるでしょう。
さらに、ビジネスマナーやPCスキルなどの研修制度が整っている会社も多く、未経験の業種にチャレンジする際にも安心です。実際、「マイナビキャリレーション」や「ランスタッド」といった派遣会社では、個別のキャリア相談や就業中のフォローも積極的に行っています。
こうしたバックアップ体制があることで、一人で転職活動するよりも気持ちの負担を減らせるはずです。自分に合った働き方を見つけたいと考えている方にとって、派遣会社の支援を受けながら働ける無期雇用派遣は、有力な選択肢になるのではないでしょうか。
【特徴3】多様な経験を積みたい人
「いろんな職場を経験して、自分に合った仕事を見つけたい」「単調な業務よりも、新しい環境で刺激を受けながら働きたい」――そんな思いを持つ方には、無期雇用派遣という働き方がぴったりかもしれません。
この雇用形態は、派遣会社に籍を置きながら、さまざまな企業で業務を経験できる仕組みになっています。たとえば、最初は一般事務としてスタートし、その後は営業事務、コールセンター、あるいは人事アシスタントなど、まったく異なる職種に挑戦できるケースも多くあります。
職場が変わることで、自然と新しいスキルが身につき、働きながら自分の得意分野や好きな仕事が見えてくることもあります。「これまでにない自分の可能性に気づけた」という声も少なくありません。
同じ場所で同じ業務を長く続けるより、変化のある環境を通して自分を成長させたいと考える方には、無期雇用派遣という選択がプラスに働く可能性が高いです。
【特徴4】安定した収入を求める人
収入の安定性を重視する方には、無期雇用派遣という働き方が一つの有力な選択肢になります。というのも、無期雇用派遣では、月給制が採用されているケースが多く、勤務日数にばらつきが出やすい月でも給与額が大きく変わる心配が少ないためです。
また、派遣先との契約が終了しても、すぐに雇用が打ち切られるわけではなく、次の派遣先が決まるまでの待機期間中にも給与が支払われる制度が整っている派遣会社もあります。
こうした仕組みにより、生活の見通しを立てやすくなり、心に余裕を持って仕事に向き合えるのが大きな利点です。将来に備えて堅実に働きたいと考えている方にとって、収入のブレが少ないこの働き方は、安心感につながるはずです。
【特徴5】スキルアップを目指す意欲がある人
無期雇用派遣は、着実にスキルを高めたい方にとって、意外と相性のよい働き方です。というのも、多くの派遣会社では、未経験からでも成長を後押ししてくれる研修制度やキャリア相談が整っているからです。
たとえば「マイナビキャリレーション」では、専属のキャリアアドバイザーと定期的に面談できるほか、eラーニングを活用したスキル講座も充実しています。自分に合ったスキルや資格の習得が、無理なく続けられるのが特長です。
また、アデコの「キャリアシード」では、2,000本以上の学習コンテンツをいつでも受講可能。初めての事務職に挑戦する方でも、基礎からしっかり学べる安心感があります。
このように、無期雇用派遣は単なる“雇用の安定”にとどまらず、“成長したい”という前向きな気持ちを支えてくれる選択肢でもあります。今の自分より、一歩先の自分を目指すなら、こうした制度を味方につけてみてはいかがでしょうか。
福利厚生&研修制度も充実した実績豊富な無期雇用派遣サービス3選
無期雇用派遣の働き方に不安を感じている人にとって、どの派遣会社を選ぶかは非常に重要です。
特に、福利厚生や研修制度が充実している会社であれば、長期的に安心して働くことができます。
そこで!福利厚生&研修制度も充実した実績豊富な無期雇用派遣サービス3選を厳選して紹介します!
無期雇用派遣として働きたい方、今後の働き方に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
【サービス1】マイナビキャリレーション
【サービス2】ランスタッド
【サービス3】ファンタブル
無期雇用派遣はおかしいと感じる人におすすめしたい5つの対処法
無期雇用派遣という働き方に「おかしさ」や違和感を抱く方も少なくありません。
しかし、不安をそのままにせず、きちんと対処することで、自分にとって納得のいく働き方が見えてくるはずです。
ここでは、無期雇用派遣はおかしいと感じる人におすすめしたい5つの対処法として、具体的な行動のヒントを紹介します。
これからの働き方を前向きに見つめ直すきっかけにしてみてください。
【対処法1】自分が働く目的や優先順位を整理する
無期雇用派遣という働き方に迷いがあるなら、まず立ち止まって、自分が働く理由や重視したいことを見つめ直してみてください。たとえば「安定収入」を一番に考えるなら、月給制で待機中も給与が出る無期雇用派遣は十分魅力的だと言えます。
一方で、勤務地や業務内容の希望を優先したい方にとっては、希望外の配属リスクがある点は無視できません。将来は正社員を目指したいなら、派遣で経験を積みながら転職や登用のチャンスを探る選択肢もあります。
どんな働き方が今の自分に合っているのか。働く目的と譲れない条件を整理することが、納得感のあるキャリア選びへの第一歩になります。
【対処法2】正社員への転職を視野に入れる
無期雇用派遣という働き方に「なんだかおかしいかも」と感じる瞬間があるなら、正社員への転職も選択肢として考えてみるのがおすすめです。将来への不安を少しでも減らしたいなら、より安定した雇用を目指す道を見つめ直すことは、決して無駄ではありません。
最近は、派遣で積んだ実務経験が評価されやすくなってきていますし、企業によっては派遣から正社員登用につながる求人も増えています。「ずっとこのままでいいのかな?」と迷いが出たら、まずは転職エージェントに相談したり、キャリアコーチングを受けてみたりするだけでも、心の整理につながります。
働き方を変えるかどうかは自分次第ですが、「変えたい」と思ったときに動き出せるよう、今から少しずつ準備しておくのが賢いやり方です。
※
【対処法3】別の派遣会社への登録を検討する
無期雇用派遣の働き方にモヤモヤを感じているなら、登録型派遣を扱う別の派遣会社を視野に入れてみるのもひとつの選択肢です。派遣と一口に言っても、会社によって紹介される案件の種類やサポート体制はずいぶん異なります。
たとえば、「ランスタッド」や「テンプスタッフ」などの大手派遣会社では、事務職や営業サポートといった人気職種をはじめ、ライフスタイルに合わせやすい案件も多く取り扱っています。担当者としっかり相談すれば、自分の希望に合った働き方を一緒に探してもらえるでしょう。
今の環境に違和感があるなら、思い切って新しい会社に話を聞いてみるだけでも気持ちが軽くなるかもしれません。ひとつの選択肢に縛られず、柔軟に動くことが、より自分らしい働き方への近道になることもあるのです。
そして、派遣会社の登録は、紹介スピードや求人の幅を広げるためにも、相性の良い担当者と出会えるよう2~3社に登録しておくのがおすすめです。
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【対処法4】働きながら資格やスキルを身につける
「無期雇用派遣のままでいいのかな…」と迷いを感じるなら、今できることとして“学ぶ”ことに目を向けてみるのも一つの手です。働きながらでも少しずつスキルや資格を身につけていくことで、自分の可能性を広げられます。
たとえば、事務職を目指すなら簿記やMOSの資格が役立ちますし、IT分野に興味があるなら、プログラミングやWebデザインのオンライン講座も人気です。最近では、アデコやテンプスタッフといった大手派遣会社がeラーニングや資格取得支援を提供しているため、仕事と両立しながら学べる環境も整っています。
今いる場所で焦らずスキルを磨いていけば、将来的に正社員への転職や希望職種へのキャリアチェンジも目指せる可能性は高まります。大切なのは、少しずつでも前に進もうという気持ちを持ち続けることです。
【対処法5】本当にやりたい仕事が何かを見つめ直す
今の働き方にモヤモヤを感じているなら、一度立ち止まって「自分は何がしたいのか」を見つめ直す時間をつくることが大切です。何となく働き続けるのではなく、将来どんな働き方をしたいのか、どんな人生を送りたいのかを考えることで、進むべき道が見えてきます。
たとえば、「安定よりやりがいを重視したい」「人と関わる仕事が好き」など、自分の中の優先順位を明確にしていくと、次に何をすべきかが自然とわかってきます。キャリアの棚卸しや適職診断シートを活用すれば、自分では気づかなかった興味や強みに出会えることもあります。
無期雇用派遣という働き方に違和感を抱いているのであれば、まずは自分の本音と向き合うところから始めてみてください。自分の想いを言語化することは、納得できる働き方を見つける第一歩になります。
※
【Q&A】無期雇用派遣はおかしい?派遣の働き方に関するよくある質問
最後に無期雇用派遣はおかしい?派遣の働き方に関するよくある質問をまとめました。
気になる声に対して丁寧に解説しながら、実情と向き合うためのヒントをご紹介します。悩んでいる方が一歩前に進めるよう、リアルな視点でお答えします。
【質問1】無期雇用派遣は本当に底辺なの?
「無期雇用派遣=底辺」は誤解です。
確かに、昇進のチャンスが限られていたり、正社員より給与が低めだったりすることはあります。ただ、その一方で月給制による安定収入や福利厚生が得られるケースもあり、働く環境としては決して悪くありません。どんな働き方が合うかは人それぞれなので、数字や噂に惑わされず、自分に合った形を選ぶことが大切です。
【質問2】無期雇用派遣の末路ってどうなるの?
「無期雇用派遣の末路」という言葉には不安を感じるかもしれませんが、実際のところは個人の行動次第です。
スキルアップを続ければ、同じ派遣先で長く働くこともできますし、経験を活かして別の働き方へステップアップする道もあります。将来が心配なら、今できる努力を少しずつ積み重ねていくことが、安心につながります。
【質問3】派遣先から切られたらどうすればいいの?
無期雇用派遣は、たとえ派遣先との契約が終了しても、雇用関係自体は継続されます(出典:許可基準)。
つまり、次の派遣先が決まるまでの間も給与が支払われることが多く、急な解雇で生活が不安定になる心配は比較的少ないといえます。ただ、派遣会社によって対応が異なるため、普段からコミュニケーションを取っておくと安心です。
【質問4】無期雇用派遣はずっと時給のままなの?
無期雇用派遣は、基本的に月給制を採用している企業が多く、時給制の登録型派遣とは異なります(出典:無期雇用派遣とは)。
派遣先が変わっても給与が安定しているのが特徴です。ただし、契約内容によっては例外もあるため、事前に条件をしっかり確認することが大切です。時給ではなく、月給の安心感を求める方に向いています。
【質問5】無期雇用派遣は給料が上がらないの?
無期雇用派遣は、給料がずっと変わらないわけではありません。
派遣会社によっては、実績やスキルに応じて昇給の仕組みを設けているところもあります。とはいえ、年功序列で自動的に上がるわけではないため、自分からスキルアップを意識したり、上司と面談の機会を持ったりすることが昇給のきっかけになります。
【質問6】無期雇用派遣でよかったと感じるのはどんな時?
「収入が安定している」「同じ職場で長く働ける」「働き方を自分のペースに合わせられる」――こういった点に満足している方は多いようです。
派遣会社のサポートがあることで、職場の悩みを一人で抱え込まずに済む点もメリットの一つ。何を優先したいかを明確にすれば、納得感のある働き方ができるはずです。
まとめ:無期雇用派遣はおかしいと感じるデメリットと働くメリット
無期雇用派遣はおかしいと感じるデメリットと働くメリットをまとめてきました。
改めて、無期雇用派遣として働くデメリット・メリットをまとめると、
おかしいと感じるデメリット | 働くメリット・魅力 |
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そして、無期雇用派遣はおかしい?と感じる人に伝えたい5つの結論をまとめると、
- 「おかしい」と感じる背景には、待遇やキャリアへの不安がある
- 正社員と比べたときの収入や昇進機会の差にギャップを感じやすい
- 一方で、月給制や継続雇用など安定したメリットも存在する
- ライフスタイルや価値観に合えば、無理なく働き続けやすい形態
- 不満を感じたときは、スキルアップや転職など主体的な行動が鍵となる
「無期雇用派遣=おかしい」と疑問を持つ方は少なくありません。しかし実際には、その働き方に合う人も多くいます。
大切なのは、現状に対する不安を整理し、自分にとっての優先事項を明確にすること。「おかしい」かどうかは、置かれた立場や目的によって変わるのです。