事務職の志望動機で「会社に貢献できること」の書き方例文9選!ポイントや面接時の注意点

「事務職の志望動機で「会社に貢献できること」の書き方例文はないの?」

「書き方のポイントは?面接時にはどういった点に注意して伝えたほうがいい?」

「事務職に就きたいけれど、志望動機で何をどう伝えれば良いのか分からない」と感じていませんか?

特に、「会社に貢献できること」をどう言葉にすればよいか悩む方は多いです。

面接官の印象に残る志望動機を作るには、自分の経験や強みを具体的な業務に結びつけることが鍵となります。

この記事では、実際に使える「事務職の志望動機で「会社に貢献できること」の書き方例文」を厳選し、採用担当者の心をつかむコツをわかりやすくご紹介します。

先にこの記事のポイントまとめ

  • 自分の強みを具体的な業務内容と結びつけて伝えることが重要
  • 企業の事業内容や求める人物像に沿ったアピールを心がける
  • 抽象的な言い回しは避け、実体験を交えた表現で説得力を高める

事務職の志望動機で「会社に貢献できること」の書き方例文を効果的に活用するには、採用側のニーズを意識しながら、自身の経験やスキルを具体的な言葉で表現することが欠かせません。

伝えたい思いは、根拠とこれまでに経験してきたご自身にしか語れない事例を交えることで、信頼感につながります。

「会社へ貢献できること」を事務職の志望動機に書く際のポイント

具体的な例文を紹介する前に、先に「会社へ貢献できること」を事務職の志望動機に書く際のポイントをお伝えします。

その結論からまずお伝えすると、事務職への応募では、ただ「貢献したい」という気持ちを伝えるだけでは不十分です。

「会社へ貢献できること」を事務職の志望動機に書く際のポイントを押さえることで、説得力のある応募書類が仕上がります(出典:公正な採用選考ハンドブック)。

ではどういった点に注意して、「会社へ貢献できること」を意識し書けばいいのか?

ここでは、自分の強みを具体的に伝えるコツや、応募先企業との関連性を意識した書き方の工夫について紹介します。

今すぐ事務職の志望動機で「会社に貢献できること」の書き方例文9選を確認したい方は、こちらをクリックしてください。例文から読み進められます。

【ポイント1】応募企業の事業内容を理解し貢献点を明確にする

志望動機に説得力を持たせたいなら、応募先の会社がどんなことに力を入れているかをしっかり押さえておく必要があります。ただ「貢献したい」と伝えるだけでは、思いが伝わりにくく、ありきたりな印象で終わってしまうからです。

たとえば、顧客対応の丁寧さを大切にしている会社であれば、過去に窓口業務や電話応対を担当していた経験を踏まえ、「お客様との接点を大事にし、安心感を与えられる対応に努めてきました」と具体的に伝えることで、企業の方針との接点を感じてもらえます。

また、業務の効率化に注力している企業であれば、「Excelを使った業務改善や、マニュアル作成による引き継ぎの円滑化に取り組んできました」といったエピソードが有効です。重要なのは、自分の経験やスキルが、相手の課題やニーズにどう結びつくのかを明確に伝えることです。

事前に企業のWebサイトIR資料に目を通し、どんな人材を求めているのかを把握するだけで、志望動機の説得力は一段と増します。単なる「働きたい」ではなく、「この会社だから働きたい」と感じてもらえる言葉選びを心がけましょう。

【ポイント2】自分の強みを具体的な業務に結びつけて伝える

志望動機を書くときにありがちなのが、「責任感があります」「几帳面です」といった抽象的な表現に終始してしまうことです。もちろん強みを伝えること自体は大切ですが、それをどう活かして仕事に貢献できるかまで踏み込んでこそ、印象に残る内容になります。

たとえば、「細かい作業に自信がある」と言うだけでは説得力に欠けます。ですが、「前職では売上データの入力や請求書の作成を担当し、確認用のチェックリストを自作してミスゼロを半年間維持しました」といった具体的なエピソードを加えると、実際の働きぶりがイメージしやすくなります。

自分の経験をただ振り返るのではなく、「この企業なら自分のどんな力が役立つのか」という視点を持って書くことがポイントです。採用担当者が「この人なら、すぐに現場で活躍してくれそうだ」と感じられるような、等身大の強みとその活用シーンを結びつけて伝えることを意識しましょう。

【ポイント3】入社後に取り組みたいことを具体的に述べる

志望動機において、入社後の取り組みを具体的に伝えることは、企業に対する本気度を示す重要な要素です。事務職は裏方の仕事と思われがちですが、業務の質やスピードがチーム全体に与える影響は大きく、改善提案の姿勢が強く評価されます。

たとえば、入社後の取り組みを具体的に伝えることの一例を示すと、以下のようになります。

「入社後はまず業務フローを丁寧に把握し、改善できる部分を見つけ、Excelやツールを活用して作業の効率化に取り組みたいと考えています。前職では、毎日手作業だった売上データの集計業務にマクロを導入し、1日2時間かかっていた作業を半分に短縮しました。この経験を活かして、貴社でも時間や工数を削減できるよう工夫を重ねていきたいと思っています。」

具体的な行動と過去の実績を結びつけて示すことで、入社後のイメージを持ってもらいやすくなります。志望動機では、「何をやりたいか」だけでなく「どう実現するか」を伝えることで、企業への貢献意欲がより強く伝わります。

【ポイント4】未経験の場合は学習意欲や努力をアピールする

事務職の経験がない場合でも、決して不利とは限りません。むしろ、どれだけ本気でこの仕事に取り組みたいか、という熱意と準備の姿勢こそが強みになります。

たとえば、「現在、業務効率化に役立つExcelスキルを独学で学んでいます」「日商簿記3級の取得に向けて勉強を続けています」といったように、実際に取り組んでいることを具体的に伝えるだけで、受ける印象は大きく変わります。

さらに、事務職として必要なスキルをただ「学んでいる」と語るだけでなく、「こうした知識を将来的にどう活かしたいか」まで描けると、より説得力が増します。たとえば、「前職でも業務効率に関心があり、独自に作業手順を見直す工夫をしていました。そうした姿勢を活かし、今後は事務職としてチーム全体のサポートに貢献したいと考えています」といった形です。

未経験だからこそ、学ぼうとする姿勢と、そこで得た知識をどのように役立てたいのか――そのつながりを丁寧に伝えることが、採用担当者に響くアプローチになります。

【ポイント5】具体的なエピソードで志望動機に説得力を持たせる

採用担当者に響く志望動機を伝えるには、「なぜそう考えるのか」を示すエピソードが必要です。中でも事務職の場合は、過去の行動や成果がイメージできる具体例があると、説得力が一段と増します。

たとえば、未経験であっても自分から学び、結果を出した経験は大きな強みになります。以下のような書き方が有効です。

「私は、業務改善に役立てたいという思いから、Excelのマクロ機能を独学で学び、毎日30分かかっていたデータ整理作業を10分に短縮しました。この工夫により、他のスタッフの作業も効率化され、チーム全体の業務時間の削減につながりました。」

このように具体的な成果を盛り込むことで、自発的に工夫する姿勢や貢献意識が伝わります。未経験者であっても、自分の行動力や学ぶ姿勢を具体的に語ることで、企業側に「この人なら活躍してくれそうだ」と感じてもらうことができます。

したがって、今までに経験してきた具体的なエピソードを活かすことが、信頼性のある志望動機につながります。

事務職の志望動機で「会社に貢献できること」の書き方例文9選

ポイントを踏まえて、事務職の志望動機で「会社に貢献できること」の書き方例文9選を紹介します。

事務職を目指すうえで、志望動機に「会社に貢献できること」を盛り込むことは非常に重要です。

企業は即戦力として活躍できる人材や、今後の成長が期待できる人材を求めています。

そのため、応募者自身の強みを生かして、どのように組織に貢献できるのかを具体的に伝える必要があります。

ここでは、事務職の転職活動でそのまま使える例文を9つ紹介します。

どの例文も、事務職を希望している方が自分の経験や強みを活かしながら企業に好印象を与えられる内容となっています。

【例文1】業務の正確さでチームの信頼を得る

「私は、細かな作業にも注意を払う姿勢と、正確さを意識した業務の進め方を大切にしています。事務職では、データ入力や書類作成など、ミスが後の業務に影響する作業が多くあります。そのため、日々の業務において一つひとつ丁寧に確認を重ね、ミスのない対応を心がけてきました。また、業務を効率的に進めながらも、常に内容の正確性を第一に考えることで、周囲からの信頼を得ることができました。貴社においても、正確な事務処理を通じて、チーム全体の作業負担を減らし、スムーズな業務運営に貢献していきたいと考えています。」

この例文では、「正確さ」を強みとして伝えることで、企業への貢献意欲を明確に表現しています。

具体的な作業例と心がけをセットで示すことで、実行力と信頼性の高さが自然に伝わる構成になっています。文末には入社後の意欲も添えて、前向きな印象を与えるようにしています。

【例文2】未経験でも意欲と学習姿勢で貢献する

「私は事務職の実務経験はありませんが、新しいことを学ぶ姿勢と継続的な努力を大切にしています。前職では、配属された業務を一から覚える必要がありましたが、自分なりにメモを取りながら積極的に学び、短期間で独り立ちできるようになりました。この経験から、初めての環境でも前向きに取り組む力が身についたと感じています。貴社で事務職として働かせていただく場合も、基本的なパソコンスキルを活かしながら、分からないことは積極的に質問し、確実に覚えていくことで、早期に戦力となれるよう努めてまいります。」

この例文では、未経験であることを正直に伝えつつ、意欲と学習姿勢によって成長できることをアピールしています。

抽象的な表現に頼らず、過去の経験をもとに「実際に学んで成長した事例」を入れることで、説得力が高まります。入社後の行動イメージも具体的に述べることで、前向きな印象を与える構成に仕上げています。

【例文3】電話応対で会社の第一印象を良くする

「私は人と接することが好きで、丁寧な対応を心がけることを大切にしています。事務職では、電話応対が企業の第一印象を決める重要な役割であると考えています。これまでの経験の中で、明るい声での応対や相手の話をよく聞く姿勢を意識し、相手に安心感を持ってもらえるよう努めてきました。言葉遣いや話すスピードにも気を配ることで、信頼感のある応対ができるようになりました。貴社においても、お客様や取引先の方に対して、会社の顔として恥ずかしくない対応を実践し、企業イメージの向上に貢献してまいります。」

この例文は、電話応対という日常的な業務を通じて「会社に貢献できること」を具体的に示しています。

明るさ・丁寧さ・配慮といった要素が、対外的な印象にどうつながるかを丁寧に説明することで説得力が増しています。単に「電話が得意」とするのではなく、相手の安心感や会社の印象への影響にまで言及することで、採用担当者に好印象を与えやすくなります。

【例文4】資料作成の工夫で業務の質を向上させる

「私は、見る人にとって分かりやすく、使いやすい資料作成を心がけています。事務職では、社内外向けの資料作成を担当することも多く、その品質が業務全体の効率や信頼性に影響を与えると考えています。これまでに、伝えたい情報を簡潔にまとめたり、表や箇条書きを活用するなど、読み手の立場を意識した工夫を積み重ねてきました。また、資料の見栄えにも配慮し、誰が見てもすぐに理解できるように意識しています。貴社においても、丁寧で伝わりやすい資料を作成することで、業務の円滑な進行と社内コミュニケーションの質の向上に貢献したいと考えています。」

この例文では、資料作成が単なる作業ではなく、業務の効率や信頼性向上につながる重要な役割であることを伝えています。

読み手視点の工夫や、具体的な工夫例を挙げることで説得力が増し、実務に活かせる姿勢が伝わる内容になっています。抽象的な表現を避け、貢献の具体性と前向きな意欲が伝わるように構成されています。

【例文5】前職の経験を活かし即戦力として活躍する

「私はこれまでの職場で、スケジュール調整や書類管理、備品の発注など、事務に関わる業務を幅広く担当してまいりました。日々の業務を通して、周囲との連携を意識しながら正確かつ迅速に対応する力を培ってきました。こうした経験から、業務の優先順位を把握し、限られた時間の中でも効率的に仕事を進める工夫ができるようになりました。貴社においても、これまでに身につけた実務経験と対応力を活かし、即戦力としてスムーズに業務に貢献していきたいと考えております。」

この例文は、前職での具体的な業務経験を示すことで「即戦力」としての信頼感をアピールしています。

どのような業務に携わり、どのような力が身についたかを簡潔に伝えることで、実務に直結するスキルを印象づけています。また、入社後の貢献についても明確に述べることで、前向きな姿勢と自信の両方が伝わる構成となっています。

【例文6】スケジュール管理能力で業務の効率化を図る

「私は、業務全体の流れを意識しながらスケジュールを管理することに自信があります。過去の職場では、複数の作業を同時に進行する必要がある中で、タスクの優先順位を明確にし、納期を守る工夫をしてきました。具体的には、毎日の予定を一覧で整理し、突発的な業務にも柔軟に対応できるようバッファを設けて管理していました。このように、無理なく計画的に進める体制を整えることで、同僚からも信頼を得ることができました。貴社でも、事務業務の進行をスムーズに保ち、チーム全体の生産性向上に貢献してまいります。」

この例文は、スケジュール管理というスキルがどのように業務効率やチームへの信頼につながるかを具体的に伝えています。

単に「管理が得意」と述べるのではなく、具体的な工夫や結果を含めることで説得力が高まり、即戦力としての印象を強める内容になっています。

【例文7】コミュニケーション力で職場の雰囲気を明るくする

「私は、日頃から周囲とのコミュニケーションを大切にし、職場の雰囲気づくりに貢献できるよう心がけています。事務職では、社内のさまざまな部署と連携しながら業務を進める場面が多いため、円滑な人間関係が業務のスムーズな進行に直結すると考えています。過去の勤務先では、あいさつや声かけを意識して職場に安心感を与えられるよう努めてきました。その結果、相談や依頼を受けやすい存在となり、チームの連携強化にもつながりました。貴社でも、コミュニケーションを通じて働きやすい環境を支え、チーム全体の生産性向上に貢献してまいります。」

この例文では、コミュニケーション力を単なる性格的な強みとしてではなく、業務効率やチームへの良い影響として具体的に示しています。

あいさつや声かけといった実践的な行動が含まれているため、応募者の行動イメージが採用担当者に伝わりやすくなっています。貢献内容が「職場の雰囲気づくり」に明確に結びついている点が効果的です。

【例文8】報告・連絡・相談の徹底で情報共有を促進する

「私は、報告・連絡・相談を意識した行動を通じて、職場内の情報共有を円滑にすることを心がけています。以前の職場では、業務の進捗や小さなトラブルもこまめに共有することで、部署間の連携不足による手戻りやミスを減らすことに成功しました。また、自分一人で判断せず、必要に応じて上司や同僚に相談する習慣を持つことで、仕事の質を高めることができました。事務職として、正確な情報をスムーズに伝える力は欠かせないと考えています。貴社においても、報連相を徹底することで業務の透明性とスピードを向上させ、組織全体の効率に貢献してまいります。」

この例文は、「報連相」の重要性を実体験とともに伝えており、行動の具体性と職場への影響が明確に表現されています。

単なるスキルではなく、組織全体に良い影響を与える姿勢として描くことで、採用担当者に安心感と信頼感を与えられる内容になっています。情報共有の価値を強調する点もポイントです。

【例文9】先回りした行動で上司の業務をサポートする

「私は、指示を待つだけでなく、常に周囲の状況を把握しながら自分にできることを考えて動くことを大切にしています。前職では、上司のスケジュールや業務の流れを事前に把握し、必要な資料を先に準備したり、確認が必要な項目をまとめておくなど、サポート役としての行動を心がけてきました。そうした積極的な姿勢が評価され、信頼される存在として任される業務も増えていきました。貴社においても、事務職として一歩先を見据えた行動を意識し、上司やチーム全体の業務が円滑に進むよう支援してまいります。」

この例文は、受け身ではなく主体的な行動を通じて「会社に貢献できること」を伝えています。

「先回り」「把握」「準備」といったキーワードを用いることで、具体的な動きがイメージしやすくなっています。サポート役としての意識と信頼を得た経験に触れることで、職場にとって欠かせない存在としての印象を与える構成になっています。

【状況別】事務職の志望動機で「会社に貢献できること」の書き方例文

事務職の志望動機は、応募者の経歴や働き方の希望によって伝え方が異なります。

ここでは、以下の状況別での事務職の志望動機で「会社に貢献できること」の書き方例文を紹介します。

自分に合ったケースを参考にすることで、より具体的で説得力のある志望動機を組み立てやすくなります。

【状況1】事務職経験者の場合

「これまで複数の部署で事務業務を担当し、書類作成、電話応対、来客対応、備品管理など、幅広い業務に携わってきました。日々の仕事では、業務の正確さとスピードを両立させることを意識し、ミスのない対応と迅速な処理を心がけてきました。また、他部署とのやり取りも多かったため、丁寧な連絡や報告、相談を徹底し、周囲との信頼関係を築くことに努めてきました。こうした経験を活かし、貴社においても業務の効率化と職場全体の円滑な連携に貢献してまいります。」

この例文では、事務職経験者ならではの具体的な業務実績と、それを通じて培ったスキルを明確に示しています。

単なる経験の羅列ではなく、どう取り組み、どんな成果につながったのかを簡潔に伝えることで、即戦力としての説得力を高める構成になっています。また、応募企業での貢献イメージも具体的に表現することがポイントです。

【状況2】事務職未経験者の場合

「これまで事務職の経験はありませんが、前職では業務の段取りや資料整理など、事務に近い役割を担当してきました。その際、効率よく作業を進めるために自分なりのチェックリストを作成したり、整理整頓を徹底するなど、工夫を重ねながら業務に取り組んできました。周囲からも『安心して任せられる』と評価されることが多く、サポート役としての責任感を大切にしてきました。事務職としては未経験ですが、業務に必要な基本的なパソコンスキルは習得済みで、今後も積極的に学ぶ姿勢を持って、貴社に貢献してまいります。」

この例文では、未経験という事実を素直に伝えつつ、近しい業務経験や努力の姿勢を示すことで信頼感を高めています。

「未経験=できない」ではなく、「学ぶ意欲」「すでに活かせる力」があることを具体的に述べることがポイントです。また、前向きな意欲を最後に添えることで、好印象につながる構成となっています。

【状況3】事務職の正社員を目指す場合

「これまで契約社員として事務業務に携わってきましたが、今後はより責任ある立場で長く働きたいと考え、正社員としての採用を希望しております。日々の業務では、書類作成やデータ入力、社内外の調整業務などを任され、正確さと丁寧さを重視して取り組んできました。また、期限内に確実に仕上げるために自分なりのスケジュール管理を徹底し、周囲との報連相も積極的に行ってきました。正社員として働くことになれば、これまで以上に主体的に業務を担い、安定した体制づくりに貢献してまいります。」

この例文では、「正社員を目指す理由」と「会社に貢献できること」の両方を明確に表現しています。

正社員としての意欲に加え、過去の業務経験を具体的に示すことで即戦力としての魅力を伝えています。また、将来にわたって会社に貢献していく姿勢を最後に盛り込むことで、信頼感と継続性のある印象を与える構成となっています。

【状況4】事務職のパートに応募する場合

「これまで家庭と両立しながら地域のボランティア活動に参加し、パソコンでの資料作成やイベント準備などを担当してきました。限られた時間の中でも効率を意識し、正確に業務を進める姿勢を大切にしてきました。今回、貴社のパート事務職に応募した理由は、これまで培ってきた実務的なスキルを活かし、チームの一員として業務をサポートしたいと考えたからです。細かな作業も丁寧に対応し、円滑な業務運営に貢献できるよう尽力いたします。」

この例文では、家庭や地域活動を通じた経験を実務スキルに結びつけ、事務職パートとしての実用性と即戦力を強調しています。

「時間内に正確に業務を行う姿勢」「サポート役としての貢献意識」を盛り込むことで、企業側が求める人物像と合致させることができます。応募先の業務内容に合った強みを意識して表現する点が重要です。

事務職の志望動機で「会社に貢献できること」に対するNGな書き方例文

事務職の志望動機では、意欲や貢献意識を伝えることが大切ですが、書き方を誤ると逆効果になる場合があります。

事務職の志望動機で「会社に貢献できること」に対するNGな書き方例文では、避けるべき表現や誤解を招きやすい内容を具体的に紹介します。

間違った例文から学ぶことで、より伝わる志望動機の作成に役立てることができます。

【NG例1】「御社で勉強したい」と受け身な姿勢を示す

志望動機で「御社で勉強したいと思っています」と書く人は少なくありません。熱意のある言葉にも見えますが、企業側からは「受け身」「自分中心」と受け取られてしまうことがあるため注意が必要です。

採用する側が知りたいのは、「入社後にどんな形で会社へ貢献してくれるのか」です(出典:中途採用・経験者採用者が活躍する企業における情報公表その他の取組に関する調査研究報告書)。つまり、「学びたい」だけでは不十分なのです。

たとえば、「独学で身につけたExcelのスキルを活かし、資料作成などの業務効率を高めたい」といったように、自分のスキルや姿勢を業務と結びつけて伝えるほうが、はるかに説得力があります。

企業の教育体制に魅力を感じた場合でも、それを「成長のために活かし、最終的には○○のような形で役に立ちたい」といった視点に言い換えることで、受け身ではなく前向きな印象に変わります。

志望動機は「学ぶ姿勢」を出発点にしながらも、「会社にどう貢献するか」まで踏み込んで語ることが大切です。

【NG例2】待遇や条件ばかりを強調してしまう

「福利厚生が整っているから」「残業が少ないと聞いたから」??こうした待遇面を前面に押し出した志望動機は、応募者の本音である一方で、企業側にはネガティブに受け取られてしまうことがあります。

志望理由が条件ありきに見えると、「業務内容に関心がないのでは?」「すぐに転職してしまうかも」といった不安を抱かせてしまうためです。

もちろん、働きやすさを重視する姿勢自体は悪くありません。ですが、それを志望動機として伝える場合は、会社への関心や自分が果たせる役割としっかり結びつける必要があります(出典:就職サポートブック2025)。

たとえば、「貴社の福利厚生制度に安心感を感じ、長期的に腰を据えて働ける環境で、これまで培ってきたスキルを活かして業務効率化に貢献したい」といったようにまとめることで、前向きな印象を与えることができます。

待遇に触れること自体がNGなのではなく、大切なのはそれを「自分がどう行動し、どう貢献するか」にまでつなげて話せるかどうかです。その意識があるかないかで、志望動機の説得力は大きく変わります。

【NG例3】志望動機が漠然としていて具体性がない

「成長したい」「貢献したい」といった前向きな言葉も、抽象的なままだと企業側に意図が伝わりづらくなってしまいます。事務職の志望動機でよく見られる失敗が、まさにこの「漠然とした表現」なのです。

たとえば、「成長したいから応募しました」だけでは、「どんな業務に携わりたいのか」「どんなスキルを活かすつもりなのか」が見えてきません。

仮に、過去にデータ入力や書類作成の経験があれば、

「前職では業務ミスを防ぐために独自のチェックリストを作成し、処理精度の向上に努めました。その工夫を活かして、御社でも正確な事務業務を支えたいと考えています」

上記の例文のように、実績やスキルと絡めて伝えると具体性が一気に増します。

採用担当者が知りたいのは、「入社後にどう貢献してくれるか」という一点です。その期待に応えるためにも、過去の経験を交えながら、自分にできることを言葉にして伝えることが大切です。

抽象的な言い回しにとどめず、一歩踏み込んだ表現を心がけてみてください。

【NG例4】前職の不満をそのまま転職理由にする

面接で「前の職場に不満があって…」という話をそのまま口にしてしまうと、どれだけ本音でも、採用担当者にとってはマイナスに映ってしまいます。

特に事務職のように安定性や協調性が重視される職種では、ネガティブな理由は慎重に扱う必要があります(出典:離職過程における労働者の心理)。

たとえば、「人間関係が悪くて辞めた」と正直に言ったとしても、「この人、うちでも同じ理由ですぐ辞めてしまうかもしれない」といった懸念を抱かせてしまいます。

そうではなく、「より円滑なチーム連携を意識しながら、自分の経験を活かして貢献できる職場を求めて転職を決意しました」といったように、前向きな表現に変換することが大切です。

本音をすべて隠す必要はありませんが、伝え方ひとつで印象は大きく変わります。「なぜ今、その会社で働きたいのか」という視点を主軸に据えて、自分の経験やスキルがどのように役立てるのかを具体的に語るように心がけましょう。

結局のところ、面接官が知りたいのは不満そのものではなく、入社後の貢献度や安定性です。だからこそ、過去ではなく未来を見据えたポジティブな転職理由を伝えることが信頼につながります。

【NG例5】どの企業にも当てはまる内容を述べる

面接で「どんな会社でも通じる志望動機」を話してしまうと、熱意が伝わらないばかりか、「本当にうちを選んでいるのか?」と不信感を抱かれる恐れがあります。

とくに事務職では、企業ごとの業務スタイルや社風への理解が問われるため、汎用的な言い回しは逆効果になりがちです(出典:人材確保に「効く」事例集)。

たとえば「事務の仕事を通して社会に貢献したい」といった言葉は、一見前向きに聞こえるものの、企業ごとの具体的な文脈が抜け落ちているため、採用担当者の心には残りません。実際には、「この会社だからこそ活かせる自分の強み」を言語化し、相手にしっかり届ける必要があります。

「御社では経費処理やデータ入力の効率化が課題と拝見しました。前職で改善提案を実践した経験を活かし、業務の無駄を省く仕組みづくりに貢献したいと考えています」といったように、企業の情報をリサーチし、自分の経験と結びつけた言い回しが理想です。

どの企業でも通用しそうな志望動機では、採用担当者の記憶に残りません。企業ごとにカスタマイズし、「だからこの会社に入りたい」と納得感のある理由を伝えることが、内定への第一歩につながります。

例文を踏まえて「会社に貢献できること」を事務職の面接で伝える際の注意点

事務職の面接で「会社に貢献できること」を効果的に伝えるには、自分の言葉でわかりやすく伝える工夫が大切です。

話す順序や具体性が欠けると、せっかくの経験や熱意も伝わりづらくなってしまいます。

ここからは、例文を踏まえて「会社に貢献できること」を事務職の面接で伝える際の注意点を解説します。

【注意点1】会社への貢献を質問されたときは結論から答える

採用面接で「どのように会社に貢献できますか?」と聞かれたとき、話の入り方が曖昧だと印象が薄くなりがちです。こうした場面では、まず一言で自分の貢献ポイントを伝えるのが効果的です(出典:採用選考自主点検資料)。

理由や背景はそのあとに添えれば十分。最初に結論を伝えることで、相手は話の全体像をすぐにつかめます。

この伝え方を「PREP法」と呼び、たとえば、次のような伝え方が自然です。

「営業事務としての実務経験を活かし、スムーズな資料作成や情報管理でチーム全体の作業効率アップに貢献したいと考えています。」

こうした答え方は、伝えるべきことを的確に伝えつつ、自分が会社にとってどう役立てるかを明快に示しています。質問の意図を汲み取り、端的に話す姿勢は、それ自体がビジネススキルのひとつです。

結論から述べる意識を持つことで、面接官にも「話がわかりやすい人」という良い印象を残せるでしょう。

【注意点2】事務職で活かせる経験を簡潔に伝える

面接では、過去の経験を「この会社でどう活かせるのか」という視点で話すことが求められます。中でも、事務職に関連する具体的な業務に結びつけて伝えると、印象に残りやすくなります。

たとえば、次のようにまとめるとスムーズです。

「前職では営業担当のスケジュール調整や資料作成などを任されており、状況に応じて優先順位を見極めながら業務を進めていました。この経験をもとに、貴社でも正確で無駄のない事務処理を行い、業務全体の流れを支える存在として貢献したいと考えています。」

自分が何をしてきたのか、何ができるのか。それを短く、具体的に伝えることで、採用担当者にもあなたの強みがしっかり伝わります。経験の棚卸しをしっかり行い、自信をもって話せるよう準備しておきましょう。

【注意点3】長所と会社への貢献を結びつけて話す

自分の長所を伝える際に意識したいのは、それが会社の利益やチームの力になるとイメージさせることです。単なる自己PRに終始せず、「だからこそ御社で役立てる」という一歩踏み込んだ視点が求められます。

たとえば、こんな志望動機が考えられます。

「私は細かな作業を正確に進めることを得意としており、前職では入力ミスを減らすため独自にチェックリストを作成しました。その取り組みにより作業ミスが大幅に減り、チーム全体の作業効率も改善されました。この経験を活かし、貴社でも事務業務の質を支える一員として力を発揮したいと考えています。」

このように、自分の強みと行動、成果、そしてそれを応募先でどう活かすかまでを一本の線でつなぐことで、言葉に重みが出てきます。具体的なエピソードがあると、説得力は一層増します。

話の核を「自分」ではなく「会社にどう貢献できるか」に据えると、印象はぐっと良くなります。

【注意点4】抽象的な表現ではなく具体例を交えて話す

面接で「どのように会社に貢献できるか」を伝える際は、抽象的な言葉だけでは説得力に欠けてしまいます。採用担当者の印象に残るには、実際の経験に基づいた具体的なエピソードを交えて話すことが効果的です。

たとえば、「周囲との連携を大切にしています」と言うよりも、「前職で月次報告書のフォーマットを見直し、チーム内での情報共有がスムーズになった経験があります」と伝える方が、実務での行動や姿勢が明確になります。

一例を示すと、

「前職では、社内共有資料のレイアウトを統一する取り組みを自発的に行いました。部署間で情報が錯綜しやすい状況だったため、誰が見ても内容が一目で伝わる形式に工夫したところ、『資料が見やすくなった』と複数の同僚や上司から好評を得ました。このように、実際の業務で小さな工夫を積み重ね、職場全体の効率化に貢献する姿勢を大切にしています。」

このように、過去の取り組みを具体的に示すことで、あなたの人柄や仕事に対する姿勢がより伝わりやすくなります。企業側は「入社後、実際にどう動いてくれるか」を知りたいと考えているため、具体例を交えて話すことで信頼性と説得力が高まります。

【注意点5】事前に企業情報を調べ自分の役割を想定する

企業の面接では、「この人がうちに入って、実際に何をしてくれるのか?」という点が必ず見られています。だからこそ、応募前に会社の情報を丁寧に調べ、自分がどんなふうに役立てるかを具体的に考えておくことが大切です。

たとえば、営業事務を募集している会社であれば、「資料作成や日程調整など、社内外のやりとりを円滑に進める役割を担える」といったように、自分のスキルや強みがどうマッチするかを考えることがポイントです。

「前職でスケジュール管理を任されていた経験を活かし、御社でもスムーズな業務進行を支えたいと考えています」といった具合に伝えれば、説得力が増します。

こうした事前準備は、単なる下調べではありません。「その会社で働く自分」をリアルに描くための重要なプロセスです。だからこそ、面接前にはしっかり時間をかけて、企業と自分の接点を見つけ出しましょう。

【重要】未経験から事務職デビューを叶える!おすすめ求人サイトを厳選紹介

未経験から事務職にチャレンジしたいと考える方にとって、どの求人サイトを活用するかは非常に重要です。

スキルに自信がない方でも応募しやすい求人や、研修制度が充実している企業を見つけるには、適切な求人サイトの選定がカギを握ります。

そこで!未経験から事務職デビューを叶える!おすすめ求人サイトを、以下目的別に厳選紹介します!

初心者でも安心して始められるサイトを厳選して紹介し、次のステップへ踏み出す手助けをします。

派遣・パートで事務職デビューを目指す場合

事務職への第一歩を踏み出したい未経験者にとって、最適なスタートは信頼できる求人サイトの活用です。

中でも「派遣・パートで事務職デビューを目指す場合」は、実務経験を積みながらスキルアップできる絶好のチャンスといえます。

ここでは、未経験からでも始めやすい派遣・パート求人に強いサイトをピックアップし、それぞれの特徴と活用のコツを紹介します。

ランスタッド

テンプスタッフ

アデコ

正社員として事務職転職を目指す場合

事務職への転職を本格的に目指すなら、正社員としてのキャリア構築を意識した求人選びが重要です。

特に「正社員として事務職転職を目指す場合」は、安定性だけでなくスキルアップの場としても意義があります。

ここでは、正社員採用に強い求人サイトを厳選し、転職活動を効率的に進めるためのポイントを解説します。

アデコ

第二新卒エージェントneo

リクルートエージェント

【Q&A】事務職の志望動機で「会社に貢献できること」の例文に関するよくある質問

最後に事務職の志望動機で「会社に貢献できること」の例文に関するよくある質問をまとめました。

具体的な回答とともに、実際に使える表現や考え方を紹介します。志望動機作成の参考にして、自信を持って面接に臨める準備を整えましょう。

【質問1】事務職で会社に貢献できることは?

事務職が会社に貢献するには、日々の業務を正確かつ丁寧にこなす姿勢が欠かせません。特に、スケジュール管理や資料作成、データの入力・集計といった仕事は、部署全体の業務効率や信頼性を大きく左右します。

また、社内外とのやりとりを円滑に進めるためには、一定のコミュニケーション力も求められます。

こうした基礎的な業務を的確に行うことで、部署の負担軽減や業務のスムーズな進行につながり、結果として会社全体の信頼や生産性向上に貢献できるのです。

【質問2】「会社に貢献したい」の言い換えは?

「会社に貢献したい」という表現は便利ですが、応募書類や面接の場ではもう少し具体性があると好印象です。以下のような言い換えを取り入れると、意欲や姿勢がより伝わりやすくなります。

「会社に貢献したい」の言い換え例

  • 「自身の経験を活かして、業務の効率化に寄与したい」
  • 「組織の目標達成に向けて、積極的にサポートしたい」
  • 「チームの一員として、成果を上げることに尽力したい」

どの言い回しも、「どう貢献するか」が明確になっており、ただの意気込みではなく実行力を感じさせる点がポイントです。

【質問3】40代の事務職志望動機はどう書けばいい?例文は?

40代で事務職を目指す場合、年齢をハンデとせず、これまでに培ってきた経験や実績をしっかり伝えることが大切です。特に、「即戦力としてどう貢献できるか」に焦点を当てましょう。以下に一例を挙げます。

「これまでの職務経験を通じて、業務改善やチームの業務効率化に取り組んできました。前職では、報告書作成の業務フローを見直すことで、作業時間を約30%削減することに成功しています。貴社においても、これまでの経験を活かし、事務業務の効率化に貢献できると考えております。」

このように、具体的な成果やスキルを交えながら、貢献できる点を明確にすることで、説得力のある志望動機に仕上がります。

まとめ:事務職の志望動機で「会社に貢献できること」の書き方例文と面接時の注意点

事務職の志望動機で「会社に貢献できること」の書き方例文と面接時の注意点をまとめてきました。

改めて、事務職の志望動機で「会社に貢献できること」の書き方例文|重要ポイントをまとめると、

事務職の志望動機で「会社に貢献できること」の書き方例文|重要ポイントまとめ

  • 事務職の基本業務を丁寧にこなすことで、組織の円滑な運営を支えられる
  • 「貢献したい」は具体的な業務内容に置き換えて伝えると効果的
  • 事務職における貢献は、正確さ・迅速さ・気配りなどの積み重ねが鍵
  • 40代での応募でも、過去の実績や改善経験を活かした即戦力をアピール可能
  • 志望動機は例文を参考に、自身の強みや姿勢が伝わるよう構成することが重要

事務職で「会社に貢献できること」を伝える際は、ただの熱意ではなく、業務への具体的な関わり方を例文を通じて表現することが大切です。

応募者の立場や経験に応じた書き方を工夫することで、面接官の共感を得やすくなります。